いやあ驚きました。あの小池百合子環境大臣から直々に感謝状を戴くことになったんです。それというのも平成11年に「環境落語」を初めて演じ、その後14年に環境省の「環のくらし応援団」の一員となり、その実績が認められたということなんですねえ。もちろん感謝状を授与されたのはあたし一人ではなく、他に何人もいらっしゃるのですが、そのメンバーがまたすごい。主だった人だけを列挙すると
  立松和平、西田ひかる、平野次郎、養老孟司、赤星たみ子、加藤登紀子、北野大、幸田シャーミン、里中満智子、高木美保、竹下景子、ちばてつや、林家ライス・カレー子、毛利衛、モーニング娘。、わたせせいぞう、などなど。(敬称略)

 さて、2005年2月5日、黒羽二重の紋付に仙台平の袴、腰に大小をたばさむはずはないが、いずれにしても正装して、10時35分、会場の丸ビルに到着。
 定刻前に小池環境大臣が控え室に現れ、名刺交換を始めたので、あたしもすかさず名刺を差し出した。定刻となり別室に移り、大臣の挨拶に始まり感謝状の贈呈とあいなった。
 
いよいよあたしの番となり壇上に上がり、大臣からクリスタルの盾が手渡された。その時、大臣の口からとんでもない一言が、、。「それでは小噺を一席」。これ幸いと思った瞬間、司会の女性が「残念ながら時間がございません」。という冷たい一言。しかし、そのタイミングの良さに一同大爆笑。30分ほどで贈呈式は終わり一同で記念撮影。
 
その後は懇親会となり、大臣らの挨拶があり乾杯。ちょうどお昼時、豪華な食事が用意されているのだが、どういうわけか皆さん手をつけない。あたしはここぞとばかり食べ物のテーブルに向かったのだが、デザートやプチケーキばかりが目に付いて、腹にたまりそうなものがない。ふと見ると、西田ひかるさんが隅っこのほうで一人モショモショ何か食べている。覗いてみるとナント焼きそばだ。「よしッ、あっしも」てんでシーフード焼きそばをいただく。
 
しかし、これだけのメンバーが揃っていて食べているだけでは能がない。近くにいらした、ちばてつやさんに話しかけた。ちばさんは、かつてあたしが今住んでいる近所にいらしたので、その話をすると気軽に話に乗ってきて下さった。平野次郎さんとは以前、NHK北九州で一緒に講演の仕事をしたことがあるのだが、わざわざあちらからあたしの所まで来てくださった。そして何をおっしゃるかと思ったら「古今亭志ん弥さんはお元気ですか」この際、志ん弥さんのことはどうでもいいと思うのだが、、。
 
あの北野大先生がニコニコしながらケーキを食べていらしたので、声をかけると先生の方から逆質問されてしまった。「師匠はどなたですか」。あたしがウチの師匠の真似をして「ショ~ゾ~です~」と答えると、笑いながら「ああ、そうなんですか」さすがに下町育ちらしく察しが早い。
 
まあ、そんなたわいのない話をしているうちに懇親会はあまり盛り上がらないうちに時間になってしまった。しかし、大変貴重な楽しい経験をさせていただいた。小池環境大臣はじめ環境省の皆さん方、ありがとうございました。しかし、あの残った食べ物は一体どうなったのだろう。まさか環境省の方々だから、簡単に廃棄はしないと思うのだが、、、。49d7ec58.jpg