2008年11月

 先日の「はやぶさ五人衆」の会には岡谷の歯科医、F先生はじめ10名の先生方がわざわざお見えになった。そして翌23日は1日お付き合いをさせていただくことになっていた。

 正午、新宿厚生年金会館近くのドイツレストラン「カイテル」に行く。9人の先生方との食事なのだが、フルコースだととても食べ切れないので、少なめにしてもらったとのこと。ビールとワインを飲みながら、大皿のオードブルに続いて大皿のソーセージとポテト料理。それでも酒飲みには多いくらい。日本語ペラペラのドイツ人の店主は日本酒党で我々もそれに切り替える。

 3時間ほどで切り上げて、店を出て新宿の街を歩く。途中、中村屋のパーラーへ寄ったが行列が出来ているので、あきらめて新宿駅へ。4時半集合で浅草橋へ向かうことになっていたのだが、待ちきれず、時間前に先行6人で先に現地へ。

 ここからは屋形船だ。「あみ春」という船宿。ここはアタシがセッティングした。貸切は20名以上からという宿が多いなか、ここは10名からOKなので13名で予約。先生方10名とアタシ、それにコンパニオン2名の持ち込み。ここでも日本酒。コンパニオンのミーちゃんと「居酒屋」をデュエット。7時40分下船。
 
 次は神楽坂の焼き鳥屋Sへ。この店も先生とは何度も訪れている。店に入る直前、腹が痛くなり脱糞。完全な食べすぎだ。ここでは焼酎をやっつける。絶品の焼き鳥を食べているうちに、またお腹がグルグルして来て、2度目の脱糞。こんなことは珍しい。やっと落ち着いたとこで、ミーちゃんにアタシのイラスト入りのティシュー入れを差し上げたら、ことのほか喜ばれる。10時半、店を出る。

 この後、先生方は焼肉屋へ行くそうだが、とてもじゃないがそんなに付き合えない。神楽坂の交差点でオサラバする。歯医者は歯が丈夫なせいか、胃も丈夫らしい。

 もともとは「白波五人会」と言って、二ツ目の頃、本牧亭で行なっていた会だったのだが、近年、スポンサーが付いて、その3回目を迎えた。今回11月22日の番組は「棒鱈」入船亭扇遊、「厩火事」金原亭馬生、「池田大助」柳家〆治、「幸助餅」林家時蔵、「薮入り」立川龍志。

 アタシの「幸助餅」はおダン(スポンサー)であるAさんからのリクエストで仕込んだものなのだが、もともとこの噺は釈種と言って講釈の出し物で、何とかその講釈のにおいを消すべく演じようと思っていた。ところが、そこがなかなかむずかしい。釈種特有の会話が少なく、地の部分が多く、ついつい状況説明に終止してしまう。

 その上、稽古した割には出来が良くない。いつも以上に稽古して臨んだのだが、とにかく納得のいく出来ではなかった。落語と違って聞きなれない名前ばかりで、すんなり名前が出て来ない。今までにも名前が出て来ず、そのために噺自体の出来がひどかった先輩たちを何人も目にして来た。
 
 八代目、桂文楽師匠も「大仏餅」を演じていて名前を忘れ「勉強し直して参ります」と言ってその後、二度と高座に上がることなく亡くなってしまった。これからは心して高座を努めないといけない。

 さて、打ち上げは去年同様、演芸場近くの日向地鶏の店へ。しかし、今年はこの店だけでお開き。というのも去年は三次会までやって、みんな勝手なことを言い合って大喧嘩になってしまったからだ。オジサンたちもやっと学習能力を持ち合わせるようになったようだ。メデタシ、メデタシ。はやぶさ五人衆はやぶさ五人衆はやぶさ五人衆e040a92a.jpg

 11月18日、午後2時から墨田区役所で今年2回目の環境審議会があり、いつも通り自転車で出かけた。その中で今朝、資源回収があり新聞紙を出したのだが、その際、業者がトイレットペーパーを一個アタシに渡し持ち去ったので、これは裁判で持ち去りは有罪の判決が出たので、業者が新たな動きを見せたものではないかということと、竪川に不法係留されている小型船舶が朽ちて、燃料などが漏れ出して河川を汚すことがあるのではないかということを指摘した。

 その後、いったん帰宅し、6時前に自転車で浅草・助六の宿「貞千代」へと向かう。途中、ロックスに寄り、都内の地図を買ったのだが、そこで彼女と一緒の長男と遭遇。アタシもびっくりしたが、長男はそれ以上に驚いたようだ。少し顔を赤らめていた。彼女とは初対面なのだが、ただニヤニヤ笑うのみであった。邪魔しちゃ悪いのですぐに書店を出て貞千代へ。

 きょうのお座敷のお客は男性ばかり9名。みんな鍋をつついてビールなどを飲んでいるのだが、マクラからよく聴いてくれるので、「居酒屋」に入る。結局30分近くやってしまった。いやあ、ホントにいいお客さまでした。お互いが満足。

 家に帰って、焼酎で一杯やっていると、珍しく長女が早く帰ってきて、何やらニヤニヤしている。ここでまたびっくり。長女も地下鉄の中で二人に逢ったのだという。へえー、こんなことってあるんだねえ。長男にとっては厄日だったのではなかろうか。その後、長男も帰ってきたようだが、アタシの前にはついに姿を現わさなかった。

 先日、九十九里のO酒店の若旦那Iから電話があり、高級料亭で落語をやってもらえないかとの依頼。九十九里近辺の仕事は大抵、このIからの電話から始まる。
 
 今回は東金駅から車で5、6分ほどの「ことのや」というお店。以前アタシも飯島に連れられて訪れたことのやる店である。しかし、依頼された日から当日まで20日ほどしかないので果たして集客できるのか心配であったが、とにかく、やってほしいと言う。
 
 11月11日、(火)午後5時開演。珍しくネクタイをぶら下げたIの司会。店の会長という方のあいさつがあり、一席め「師匠と弟子」、そして、その後素人さんのマジック。いくら素人でも蝶ネクタイとまではいかなくても、それなりの衣装で登場するものと思いきや、その恰好を見て驚いた。どう見ても野良仕事を終えて、そのまんま駆けつけたという風体である。よく見たら、なーんだ、なんのことはない、さっき一番前に座っていたオヤジだ。約10分ほどで終了。二席め「居酒屋」。

 お客の数は37名。よく集まったもんだ。いよいよ、お待ちかねの宴会。オヤジたちの「だっぺ」「だっぺ」言葉の飛び交っている中、端っこに女性が3人いたのでそっちへ避難。レストラン勤めの方たちらしい。やがてカラオケ。その中のKさんと「別れても好きな人」を歌う。イキもピッタリ。まさにお似合いのカップル。またお逢いしたい方である。

 いいかげんに飲んで歌って8時40分お開き。またIに千葉駅まで送ってもらう。いつもスイマセン。「今回も楽しくお仕事させていただきました。ありがとうございます。」

↑このページのトップヘ