句会、季記の会があった。何と今回で80回目、20周年という記念の会である。うーん、20年になるのか。光陰矢の如しと言うが、この言葉は光陰というのは、ああ矢の如しだなあという大変に含蓄のある言葉なんだそうで、と志ん朝師匠がよく高座でおっしゃっていた。
今回の会場は上野池之端の亀屋一睡亭、鰻屋である。落語協会会長のお気に入りの店でもある。兼題は「競馬」と「えごの花」。このえごの花が分からない。当日、会場で教えてもらったが、どうもはっきりしない。何となく、感覚で作るしかない。席題は「木下闇」、こしたやみと読む。
アタシの作 「ダービーの鉄傘に散る紙吹雪」
「老いの道みなそれぞれのえごの花」
「たちまちの座頭になりぬ木下闇」
ありがたいことにすべての句に点が入った。しかし、決め式で今回の幹事の点数より上の人が次回幹事ということになるので、あんまり点数が入りすぎるのも困りものなのだ。今回はちょうど良かった。その上、うれしいことに、えごの花の句を天に抜いて下さった方がいた。苦し紛れで作った句を選んでいただいて何とも恐縮。
アタシが天に抜いた句。 「荒波をつくりて走り競馬(くらべうま)」。 馬の競い合う様を荒波と表現したのが、実にいい。
おいしい料理をいただきながら、不忍の池を臨んで名句を詠む。何とも風流ではないか。次回は果たしてどこで行なわれるのか、今から楽しみである。でも、句がどうしても出来ない時は、句が苦に通ずるのである。
今回の会場は上野池之端の亀屋一睡亭、鰻屋である。落語協会会長のお気に入りの店でもある。兼題は「競馬」と「えごの花」。このえごの花が分からない。当日、会場で教えてもらったが、どうもはっきりしない。何となく、感覚で作るしかない。席題は「木下闇」、こしたやみと読む。
アタシの作 「ダービーの鉄傘に散る紙吹雪」
「老いの道みなそれぞれのえごの花」
「たちまちの座頭になりぬ木下闇」
ありがたいことにすべての句に点が入った。しかし、決め式で今回の幹事の点数より上の人が次回幹事ということになるので、あんまり点数が入りすぎるのも困りものなのだ。今回はちょうど良かった。その上、うれしいことに、えごの花の句を天に抜いて下さった方がいた。苦し紛れで作った句を選んでいただいて何とも恐縮。
アタシが天に抜いた句。 「荒波をつくりて走り競馬(くらべうま)」。 馬の競い合う様を荒波と表現したのが、実にいい。
おいしい料理をいただきながら、不忍の池を臨んで名句を詠む。何とも風流ではないか。次回は果たしてどこで行なわれるのか、今から楽しみである。でも、句がどうしても出来ない時は、句が苦に通ずるのである。