2013年11月

 東洋大学校友会北海道ブロックによる落語とのど自慢大会の会合があった。これは今回初めての試みで北海道10ブロックの校友がが札幌に集まり、校友の親睦をはかるということらしい。会場は札幌市内のホテルである。アタシも時間に合わせて会場に向かった。

 アタシはのど自慢大会の前座で学祖「井上円了物語」を30分ほどしゃべり、その後、いよいよのど自慢大会となった。11人がのどを競い、座頭市を歌った校友が優勝した。その後は飲み食いしながらの懇親会で和気あいあいの宴会となった。

 2次会は近くのスナックで行なわれ、大会で歌わなかった連中も酔いに任せて素人音痴のど自慢大会とあいなった。その後、アタシは市議会議員の方とダンス教師の方に誘われてすすき野のラーメン屋に向かった。地元の方はラーメン横丁などには行かないんだそうだ。

 到着したのは麺処Yという店で、すでに10人ほどが列を作っていた。いつもはもう少し行列が出来ているというが、並んでまでラーメンを食べるというのは初めてだ。1時間ほどで店の中に案内されたが、今以上に寒くなったら、並ぶだけでも大変だろう。

 こってり味噌を注文する。大きなチャーシューが入っているのだが、油がまったく浮いていないのが不思議だ。味噌そのままの味が生かされている味である。縮れ麺がハナは少し硬いかなと感じていたのだが、食べ終わるとそんな感覚はなくなっていた。なかなか計算された麺と味である。

 翌日はフライトまでの時間があったので、初めて札幌時計台の中の見学をし、その後、北海道大学の広々したキャンパスをブラブラ散歩させてもらった。散歩やジョギングをするには絶好の季節と環境だ。実にいい散歩をさせていただいた。

 サッポロビールと掛けて、ライオンと解く。そのココロはキリンも食われます。こんななぞかけで稼がせていただいた時代もありました。懐かしいねー。

 「落語物語」寄席も今回で7回目を迎えた。多少の出演者の変更はあったものの、このところはほぼ毎回同じ出演者で決まっている。喬太郎、しん平、ぴっかり☆(当人はこの星印を付けてもらいたいらしい)、わさび、それにアタシである。以前、お客さんの数が減ってきたのでやめようと思っていたのだが、ここ何回かで持ち直してきた。

 そんなわけで、続行しているのだが、もう少し小さな小屋にしたいとも思っている。しかし、深川江戸資料館のホールはなかなか捨てがたい。パイプ椅子の席は比較的安いのだが、お客さんもいい顔をしない。そりゃ、席は楽な方がいいに決まってる。今回の入場人数も微妙で、場所を変えるのはお客さんも戸惑うだろうし、次回もこの会場でいこうかと思っている。

 その代わりといっては何だが、来年から独演会の方はサニーホールからお江戸両国亭に変えることにした。この会のお客さんは下町の方が多いので、こっちの方が便が良いように思う。それにアタシも地元だから、歩いて行ける。しかし、自分の都合だけで決めたわけではない。

 それというのも、実は先日亡くなった、アタシの落語会の後援会長を務めて下さったF先生は埼玉にお住まいで、つねづね「両国になったら、ちょっと遠くなるね」とおっしゃっていたので、これをきっかけに、思い切ってこちらに変えたというのが本当のところである。

 しかし、両国亭は料金は安いのだが、どうも使い勝手が悪い。会場の肝心な所に太い柱があり、どうにも邪魔なののだ。だから、安いんだともいえるのだが、もう少し、他の連中もこの会場を使って、いろんなお客さんに来てもらって馴染みになってほしい。だけど、地方の方はリョウゴクがロウゴクに聞こえるということも聞いたような聞かないような・・・。

 年4回行なわれる句会、季記の会があった。今回の会場はあんこう鍋のいせ源である。場所は秋葉原と神田の中間の須田町である。近くには情緒あふれる古い日本家屋の料理店が何軒か集まっている。甘味、鳥すき、そば、洋食など、みな昔懐かしい造りの店である。

 この日は黒門亭の番頭を請負っていて、1部の終わり間際に2部担当のたん丈が早めに来てくれたので、急いで店に向かった。御徒町から秋葉原まで1駅なので普通なら歩くのだが、急ぐので省線(て今は言わないか)に乗った。秋葉から歩いて5分もかからないほどの処にいせ源があった。

 兼題は「朝寒」と「酉の市」。前者は秋、後者は冬の季語である。そして、席題は「葱」だった。アタシの句。

   朝寒や 新聞しごく 軒ごとに

   善男女 人いろいろの酉の市

   年ごとに 郷里が呼ぶよ 根深汁

 どうもしっくりしなくて今回は予想した通り、天に選ばれる句はなかった。アタシの抜いた天は

   井戸端の姦し 葱の泥落とす

 普段はこんなことはしそうもない女性の句だった。この会は食事をしながら、飲みながらの句会であるが、今回は昼間の会だったのでアタシはアルコールは遠慮した。終わってからは近くの高架下の新たな店を覗いたのち、お茶を飲んでから解散。次回は2月の予定である。運よく、今回も次回の幹事の大役は逃れることが出来た。

 

 「2013年容器包装3R連携市民セミナー 落語で聴こう3R」と題する催しがあった。会場は四谷区民ホールである。アタシはいつもの環境落語をやるわけなのだが、他に3R推進団体連絡会という団体からのさまざまな報告や3R推進に向けてのパネルディスカッションなどがあった。 

 しかし、今回は3R関係団体からの参加者が多いため、「環境落語」の大幅な書き直しが求められた。というのもアタシの環境落語は14年ほど前に作られたもので、データは書き換えているもののダイオキシンなど、今となっては、あまり問題視されない、的外れのものが含まれているからである。

 そのことを今回主催する事務所からズバリ指摘され、アタシも全面改定をする覚悟を決めた。そして、機会あるごとに送られて来る資料やデータを検討して書き換えをした。中には折角苦労して考えた面白いギャグを捨てなくてはならないという事態も起こった。まあ、新たなものを作るのだから、仕方のないことだろう。

 満員とは程遠い客の入りであるが、内容が内容なので毎年こんなもんなんだろう。新たに構築した噺なので何分かかるか分からないのだが、持ち時間の25分は何とかクリアした。その後の大学教授との対談も何とかやり過ごした。会場からむずかしい質問をされるのを心配していたが、幸いなかったのはありがたい。

 終わってから近くの店を貸し切っての懇親会があったが、主催の事務所は女性ばかりなので、おじさんたちには不向きなイタリアンレストランである。アタシはワインは飲めないので、ハイボールをいただくことにした。パスタが何種類も出て来たが、もっぱらフライドポテト専門である。

 関係者に当たってみたが、何とか及第点をもらえるくらいの評判だったので、良しとしよう。これからはこの日披露した新たな「環境落語」で勝負出来るので、何のうしろめたさや気後れすることもなく演じられるのはうれしい。今回のオフィスAのみなさん方に感謝、感謝である。

 今回のセミナーと掛けて、怪談と解く。そのココロはやはり四谷がピッタリなようで。

 若々しく生きるためのセルフケアと題してのセミナーがあったので行ってみた。場所は大正製薬の上原記念ホール。JR高田の馬場から歩いて10分足らずのホールである。会場に着いたのは開演10分ほど前であったが、すでにいっぱいの高齢者ばかり(ハハハ)が集まっていた。500人以上入るような大きなホールである。

 まずは座長の先生のあいさつがあったが、高齢者にとって健康に暮らすための秘訣として、一無、二少、三多という言葉を教えてもらった。一無は煙草を吸わないこと。二少は酒、食事は控えめに腹八分目に。そして、三多は多動、多休、多接、つまり、体を動かすこと、体を休めること、人に接することは多めにということのようだ。

 続いて整形外科の先生からは「腰痛への対処方法」と題しての講演があり、手術はあくまで治療の最終手段として慎重に考えるべきで、手術して治すのではなく、治る患者を手術するのをモットーにしているとのこと。この先生はいま話題のみのもんた氏の腰の手術をしたことでも有名だ。

 最後に内科で大学教授の先生から「アンチェイジングの実践」と題して、いろいろ含蓄ある話を聞かせていただいた。印象に残る言葉として「幸せな人は長生きする」「幸福は伝染する」てなことをうかがった。そして、このことはオランウータンでも証明されたのだという。

 有意義な話を聞いて気を良くしてぶらぶら歩いて目白駅へ。今は亡き人間国宝の五代目小さん師匠が好んだ煎餅屋でせんべいを購入。その後、新宿へ出て西新宿のミュージックテイトヘ行き、CDの第二弾を店に置いてもらうことを依頼。そして、「その1」の方もあと3枚しか残っていないとのことで、また追加を頼まれた。アタシのCDが売れるんだから不思議だねえ。

 最近、何故CDという名が付いたかご存じない方がいるようなんだけど、これは簡単。以前レコードという物があったけど、レコードはA面、B面があったから、ABなのよ。その後に出たからCDなんだけど、こんな簡単なことも知らない人が多いんだってねえ。
 

 

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