林家しん平監督の新作映画「二つ目物語」が完成し、試写会が行なわれた。会場は撮影の本拠地である寄席・いろは亭である。上中里の駅から歩いて6、7分くらいの所であるが、アタシは普段、上中里の駅を利用することはほとんどない。
前作の「落語物語」からちょうど10年。クラウドファンディングにより、この作品は誕生したそうであるが、今回の作品は上席、中席、下席の3篇のオムニバスからなっており、落語と色物の総勢50名ほどが出演しているとのこと。順に追っていこう。
上席は「貧乏昇進」で主演は柳家㐂三郎。出色は闇金融業の女事務員「まむしの京子」役の春風亭一花である。メークが少しうるさいが、まず誰だか分からない。普段のあの控えめな人柄からは想像できない、ぶっ飛んだ演技は出色である。いやあ、実にいい。
中席は「幽霊指南」で、主演は柳家さん光であるが、ここでの目玉は落語芸術協会から引っこ抜いた瀧川鯉昇。モノクロ作品であるが、それが却って功を奏して、その眼力、唇の動き、その他のすべての表情が誠にいい味を出している。落語以上に迫力ある演技に圧倒される。
下席は「モテ男惚れ女」。主演は柳亭市弥なのだが、金原亭杏寿の前座らしからぬ、さりげない素直な演技が好感持てる。実際の高座をじっくり聴いたことはないが、先行きが楽しみな女流である。これからどう化けるか大いに期待できる。
なんて勝手なことを申し上げましたが、公開後にぜひとも話題になる映画となってもらいたい。いやあ、映画って本当にいいもんですね。
前作の「落語物語」からちょうど10年。クラウドファンディングにより、この作品は誕生したそうであるが、今回の作品は上席、中席、下席の3篇のオムニバスからなっており、落語と色物の総勢50名ほどが出演しているとのこと。順に追っていこう。
上席は「貧乏昇進」で主演は柳家㐂三郎。出色は闇金融業の女事務員「まむしの京子」役の春風亭一花である。メークが少しうるさいが、まず誰だか分からない。普段のあの控えめな人柄からは想像できない、ぶっ飛んだ演技は出色である。いやあ、実にいい。
中席は「幽霊指南」で、主演は柳家さん光であるが、ここでの目玉は落語芸術協会から引っこ抜いた瀧川鯉昇。モノクロ作品であるが、それが却って功を奏して、その眼力、唇の動き、その他のすべての表情が誠にいい味を出している。落語以上に迫力ある演技に圧倒される。
下席は「モテ男惚れ女」。主演は柳亭市弥なのだが、金原亭杏寿の前座らしからぬ、さりげない素直な演技が好感持てる。実際の高座をじっくり聴いたことはないが、先行きが楽しみな女流である。これからどう化けるか大いに期待できる。
なんて勝手なことを申し上げましたが、公開後にぜひとも話題になる映画となってもらいたい。いやあ、映画って本当にいいもんですね。