カテゴリ: パーティー

 アタシの誕生祝いの食事会を家族が企画してくれた。好きな店を指定してくれというので、駅前のとんかつの店のHを選んだ。昼には行列が出来るような評判の店である。この日はあらかじめ6名の予約をして夜6時半に集合。

 正面玄関からは別の入り口から入店し、奥座敷の席へ。アタシはチーズとニンニクをからめた豚カツを注文した。評判通りの味と触感であった。普段なら酒を注文するところだが、この日は味を確かめるために酒は飲まず。

 店内は客が途切れない。アタシらの隣の席も客が入れ替わり、3組目には外国人の6人組。その間、アタシのスマホが古すぎるという話になり、その後、我が家に全員が集合して、お節介にも寄ってたかって新しいスマホに変更されることになってしまった。また、操作を覚えるまで時間がかかりそうだ。

 4年ぶり、久々に芸協まつりが行なわれ、昼過ぎにお邪魔した。会場は西新宿の花伝舎という以前は小学校だった建物である。したがって、落語会は体育館で行なわれる。その他の催しは各教室で開かれている。しかし、芸人による出店はない。楽しみにしていただけに誠に残念。
  
 校庭の真ん中にテントが張ってあり、そこにテーブル、椅子が並べられていてフリースペースになっている。その前に黒門亭の常連さん2人を見つける。そして、テントの中にこのまつりの時にしか会わない方々が数人。顔に覚えはあるが、名前は知らない。

 間もなく、談之助師が登場。これでいつものメンバーが揃った。今回は「熟女バー」の店がないので、アルコールの販売がない。しかし、メンバーの誰かが買って来たのであろう、目の前にビール、ハイボール缶があったので、それをいただく。

 オークションの教室をのぞいてみたが、歌丸師匠の半纏など、高価なものしか出品されていないようなのでパス。校庭のあちこちで行列が出来ていて、これはお客さんがサインを求めて芸人の前に並んだもの。アタシはこれといった目的がないので、テントの中で過ごす。

 黒門亭の常連さんは、これから黒門亭に行くと言って早々に姿を消してしまった。松丘亭の仲間にあいさつして、4時前の閉会式を待って三本閉めて、まつりの常連さんと別れた。来年は芸人の屋台の出店の再開をぜひお願いしたい。

 たまに呑みに行く世田谷の居酒屋でシャンソンの会があった。去年も出かけたのだが、今年も連絡があり、出かけてみた。題して「ブリ大根でシャンソン」というものである。シャンソンを聴きながら、ブリ大根を肴に一杯やろうという趣旨なのであろう。

 酒の肴はブリ大根だけではない。お新香やチーズや小海老やちまきなどがあり、そのチケットが1枚ずつセットになっていて、それに名前を書いて注文するのである。酒はてんでに好きなものを注文して、帰りにすべてを清算するというシステム。何度かやっているうちにこのようなやり方になったのだろう。

 20人も入るといっぱいの店なのだが、アタシが店に入るとすでにお客が10人以上いて、勝手に呑み始めていた。そして、その後も客が詰めかける来る。開演の時間になると客席はすべて埋まってしまった。出演するのはアタシより少し若い女性シャンソン歌手とギターの先生の二人。

 アタシはシャンソンなど知らないが、知っている曲も何曲かあった。「朝日の当たる家」「聞かせてよ愛の言葉を」「アドロ」「黄昏のビギン」「オーシャンゼリゼ」「愛の賛歌」など。それにこの日はクリスマスソングなども披露された。すべてがシャンソンではないかも知れないが、皆さん楽しんでいたようだ。

 シャンソンのライブが終わってからは座敷で車座になって、いつもと同じようにみんなが勝手なことを言って、酒を呑んでワアワア騒いでお開きとなった。シャンソンを居酒屋で楽しむ忘年会、なかなかいいもんですよ。

 電気関係の会社からメールがあり、社内発表会なるものがあり、そこで落語をやって欲しいという。会社発表会というものがどういうものなのか知らないが、23名ほど集まるというので出かけた。二つ目と一緒で60分という約束である。

 ところが、本番の2日前に風邪をひいてしまい、何とか声は出るものの咳も出る。これには困った。その上鼻が詰まっているとなると最悪であるが、鼻は通っている。医者でもらった薬は飲んでいるが、すぐにはスッキリとはしない。何とか、だましだまししゃべるしか仕方がない。

 会場は貸事務所で、控室というものもない。おまけに座布団や毛氈もないというので、こちらから持っていくしかない。同行してもらう2つ目に尋ねたら、座布団も毛氈も持参できるという。車で会場まで来てもらうこととして、面倒なこともすべて解決した。

 ところがである。あいにく当日は雨で、着替える場所もないので、二つ目は着物で行くという。アタシは現場に行けば何とかなると思い、着物は持参することにした。現場に着き、会社発表会というものがどういうものなのか、会場のドアに耳を近づけてみたが、部屋の様子はまるで分からない。

 いよいよ本番となり、2つ目が高座に上がり、アタシはトイレで着替えをする。こんなことは久々である。しかし最近は洋式トイレなので、さほど苦にはならない。お客さんは20代から60代(だと思う)まで様々。「18歳と81歳のちがい」 をやってみたが、思いのほか受けた。

 その後、咳が出ないように慎重に恐る恐るしゃべって30分ほどの高座を無事終えた。心配するほどのこともなく、陽気な会社員の方々に助けられて喜んでもらった。こういう場所での初めての高座は無事終わったが、社内発表会というものがどういうものなのか、未だに分からない。

 いつも落語会でお世話になっている店でシャンソンの会があった。これもお付き合いとばかりに出かけることにした。会の名称は「山菜でシャンソン」である。何で山菜かというと、ここの店主が店の酒の肴にと田舎でたくさん採って来た山菜で宴会をしようというわけなのだ。

 ゼンマイやウド、何だか分からない菜っ葉などであるが、シャンソンの始まる前からテーブルに出されていて、客は早くも呑み始めている。しかし、当然の如くべろべろに酔っぱらうほど呑む者はいない。適度に喉をうるおしている程度、ごく品のいいお客ばかりである。

 さすがに歌う当人は飲んではいないが、伴奏のギターの先生もワインを舐めながらの演奏である。照明を少し暗くして会は始まった。シャンソンばかりではなく、歌謡曲も取り混ぜて休憩をはさんで1時間半。こんなに長い時間やるとは思わなかった。客も吞まずにはいられないはずだ。

 シャンソンが終わってからはいよいよ飲み会の本番である。その時間になってから仕事を終えて加わる客もいて、また歌い手も加わって、呑むほどに酔うほどにああでもない、こうでもないと酔っぱらいの大声が響き、こうして、いつもの飲み屋の雰囲気となっていった。

 

 

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