カテゴリ: 選挙

 統一地方選が近づいて来て区議会議員さんから応援の依頼があった。この議員さんとは環境審議会の会議で一緒だったのだが、まさか選挙の応援を頼まれるとは思ってもみなかった。というのも、ろくに話をしたこともなかったので、そんな依頼があるとは思わなかったのである。

 突然FAXが来て、区の施設での区政報告会があるので、そこで落語か講演をして欲しいというのである。1部は区長やら都議会議員さんらの応援演説とご当人の区政報告があり、休憩を挟んで2部でアタシの落語をやってもらいたいとの希望である。

 講演よりは下町だけに落語の方がいいに決まっているので、落語を30分やることにした。返事のFAXを送ると舞台の設置の方法などの詳細を訊いて来た。それなりに先方も気を遣って下さっているようだ。その結果、会場が2Fの多目的ホールでなく、1Fの固定椅子のあるメインのホールへと変更された。

 もっとも、FAXで高座をつくるための決まり事の説明はいろいろしたが、そのために設備の整った場所に変更したのではなく、何らかの意図があって会場が変更になったのであろう。落語だけのために会場を変更したのなら、誠に申し訳ないことだ。

 間に休憩をはさんだため、お客さんにとってはちょうどいい帰るきっかけになるため、多数の方がお帰りになってしまうのではと危惧していたが、さすが下町である、大勢の方が残って下さった。議員さんとの関係やら区の行政の話から「居酒屋」に入った。

 本当は違う噺をと思っていたのだが、どのような噺をなさいますかと問い合わせがあったため、分かりやすい噺が良かろうと思い、これにした。でも、おおいに受けてまずは無事のお開き。最後にやったなぞかけは、〇〇先生と掛けて、ロウソクと解く。そのココロはわが身を削って世の中を明るく致します。

 衆院議員選挙が終わった。民主党の圧勝ということが言われているけど、自民党の自滅と言った方が当たっているのではないだろうか。さすがにここ何代かの総理経験者は面目を保ったが、それ以外の高齢者議員は軒並み落ちていた。

 普段、選挙区に戻らなくても当選していた自民党のオエライさんも今回だけは地元に戻り、必死にドブ板選挙を展開していたようだ。その様子をTVで見ていたが、こりゃだめだと思った。ただ、偉そうに握手をしているだけにしか見えない。俺がわざわざ地元へ戻って来て握手をしてやってるんだとしか見えないんだ。

 偉そうに握手していた古株も初当選の時はそうではなかったはずだ。ぺこぺこ頭を下げ、心からお願いします、という気持ちでいっぱいだったはずだ。その気持ちを完全に忘れている。

 そこへいくと民主党の新人はみな謙虚で必死だった。何としてもこの国を変えるんだ、当選して仕事をするんだという気持ちがひしひしと伝わって来た。やっぱり初心を忘れちゃいけないんですよ。それに72歳を越えたら、果たして今までどおりの仕事が出来るかどうか自問した方がいい。

 円楽師匠のように今まで通りの実力が発揮出来なくなったと感じたら、スパッと身を引くというような潔い政治家が何故出てこないのだろう。おそらく、円楽師匠は政治家になっていたとしても同じ行動をとっていただろうと思う。してみると、やっぱり人柄ってェことになるんでしょうかねェ。アタシも気を付けなくては。

 

↑このページのトップヘ