カテゴリ: 自転車

 今年初の黒門亭の会議があった。この会議の数日前に、小ゑん師匠に電話をした。それというのも暮れに自転車の手入れをしていて、オートライトのコードを誤って切断してしまい、そのハンダ付けを頼みたかったためである。そして、この会議の日にハンダごてを持参してもらったのだ。

 それに先立って、近所の自転車屋に修理を頼んだところ、1軒目はライト全体を取り寄せて取り付けるので3000円から4000円くらいかかるという。2軒目はこの自転車のメーカーのものは扱っていないので、ライトを取り寄せるのはむずかしいという。3軒目はライトは置いてあるが、取り付け費用が3100円+消費税かかるという。

 しかし、どう見てもアタシのようなど素人が見たって、ハンダ付けさえすればすぐに使えそうな感じである。わざわざライト1基丸ごと取り換える必要はなさそうに見える。そこで、まずは小ゑん師匠に見てもらって判断してもらうことにしたわけである。

 さて当日、落語協会の事務所前の倉庫に自転車を持ち込んで見てもらった。見立てではハンダ付けで十分いけるという。ハンダ付けの最中、こてを手にしながら盛んに「手が震えるなあ」と言いながらも修理に集中してもらった。その結果、無事修理終了。ものの10分である。倉庫の中を消灯してペダルを回してみると、見事点灯。3400円余りかかるところ、無料にて元通りにしていただいた。

 やはり、ハンダごてを持たせれば、なるほど達人である。黒門亭の企画が決まらない時など、高座の上でハンダ付けの実演をやろうかとのべつ言うわけである。その後、落語協会の2階に移って、いつも通り黒門亭の顔付けを行なったが、普段の小ゑん師匠とは違い、いつもより一回りも二回りも大きく見え、さながら後光が射しているように見えた。でも、手の震えは酒の呑みすぎだと思う。

 

 駅前に置いた自転車がなくなってから1か月が過ぎた。撤去されたのなら連絡があるはずなのだが、連絡のないところをみるとどうやら盗難に遭ったらしい。10年も乗っていたので、もうそろそろ限界だとも感じていたので、簡単に諦めもついた。

 今度買うなら27インチ(今までのは26インチ)、6段変速、オートライトといった条件に決めていた。アタシは新聞広告をよく見るので、チラシを頼りに御徒町の多慶屋に行ってみたが、メーカー品が多く同じ条件に当てはめると3万円以上する。高い。

 やはり新聞広告を見てコーナンに行ってみたが、アタシの条件に合う車種はなかった。前々からチラシを見ていたリビンに行ってみたら、2万円で条件に合うものがあった。しかし、色が黒しかなかったので、後日、他の色が揃うという日に行ってみた。

 黒の他にダークグリーンと白があって、よっぽど白にしようかとも思ったが、汚れを考えてグリーンにした。防犯登録などの書類にサインして錦糸町から気分よく乗って帰って来た。ギアの切り替えも軽快だ。これで娘の顔をうかがいながら借りなくても済むようになった。これが何よりうれしい。

 これからも地球にやさしい自転車でまたアチコチ行くことが出来るようになった。自転車が手軽に手に入るのは本当にありがたい。まずは落語協会事務所に行って、黒門亭のお客に自慢してやることにするか。7年先のオリンピックも楽しみだが、アタシにとっては2輪で大満足だ。

 

 

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